ChatGPTの開発元であるOpenAIはNVIDIAへの依存度を低減するために独自のAI半導体開発を進めており、台湾の半導体製造企業であるTSMCに製造を委託する計画です。2025年2月10日(現地時間)にロイター通信が報じました。
本記事では開発に至った背景や競合他社の取り組み状況をまとめます。
スケジュール
- OpenAIは現在、初の自社開発チップの設計最終段階にある
- 今後数カ月以内にチップ設計を完了し、TSMCでの製造にうつる
- 2026年にTSMCでの生産を目標としている
目的
- NVIDIAのGPUへの依存度を減らすこと
NVIDIAはGPU市場でAMDやIntelを差し置き90%程度のシェアを獲得しています - 供給の安定化
半導体不足など急速に発展するAI需要に応えるために供給を確保することは大切な戦略です - 技術的な競争力を高める
OpenAIの独自AIモデルに特化した設計が可能になれば汎用GPUよりも効率的にAIタスクを処理できる可能性があります
競合の取り組み状況
GAFAMのようなビッグテックもOpenAIと同様に独自のAI半導体開発を進めています。
Amazon AWS
- 独自のAIチップ「Trainium」シリーズを開発しています
- 最新の「Trainium2」は、NVIDIAのGPUと比較して「同じ価格で30%から40%優れたパフォーマンス」を実現しているとされています
- 研究者向けに第1世代Trainiumチップ4万個を無償提供するプログラムを開始し、NVIDIAへの依存度低減を図っています
独自のAIチップ開発を進めており、TPU(Tensor Processing Unit)を既に実用化しています
Meta(旧Facebook)、Microsoft
独自のAIチップ開発を進めています
NVIDAへの影響
ビッグテックがAI半導体を内製することで、NVIDIAの市場シェアが減少したり、市場全体の価格競争が激化するなどの影響が考えられます。
このニュースにより、NVIDIAの株価は時間外市場で瞬間的に1ドル程度低下しました。
まとめ
- OpenAIがAI半導体の内製化を進めている
- GAFAMなどのビッグテックも同様の戦略を取っている
- これらの動きはNVIDIAへの依存度を減らし競争力を高めることが目的となっている
